三好「正臣！」（肩ガシッ

紀田「！？
な、なんだよヨシヨシ……怖い顔して」（ビクッ

三好「一生のお願いがあるんだ……！」（真剣

紀田「うん？」（焦

谷田部「三好、なんかあったのか？
とりあえず言ってみな？」（心配

三好「俺と！ちゅープリを！撮って欲しいんだ！」（クワッ

紀田「……えっ」（ポカーン

谷田部「！！？」（ガターン

三好「あ、いや、フリでいいんだけど……スタンプとかで隠せるし。
……なんか誤解招いてそうだな……。
とりあえず順を追って説明するよ」

紀田「大体想像つくけどな……」（はぁ

谷田部「…………」（フリーズ中

三好「今度ルリちゃんが全国ツアーやるんだけど、そのチケットを狩沢さん達が持ってるんだ。
チケットを俺にくれるって言うんだけど、お金無いし、タダでお世話になるのもどうかと思う。
だからせめて狩沢さんに俺と正臣がボーイズにラブってるプリクラを渡せば喜んでくれるかと思って」（真剣

紀田「……ヨシヨシ、もっと自分を大事にしようぜ」（肩ぽんっ

三好「何言ってるんだよ正臣！
俺とルリちゃんのどっちが大事かなんて、天秤にかけるのもおこがましいよ！」（怒

紀田「お前結構そういうとこ濃いよな……。
それよか理解出来なくて谷田部が固まっちまったぞ、どうすんだよ」

三好「あっ！？
ごめん谷田部君！」

谷田部「……はっ！
俺は何を……」（復活

三好「谷田部君、ごめんね。
心配してくれたところ悪いけど、あんまり気にしないで。
あとは正臣に……」

谷田部「三好、なんで俺に相談しないんだよ！」（手ガシッ

三好「！」

谷田部「もちろん俺なんかじゃ将軍ほど頼りにならねーだろうけど……。
それでも、俺だって三好の力になりてーんだ！
三好のためなら、ちゅープリでもなんでも撮ってやる！」

三好「谷田部君……。
あ、ありがとう……！」（じーん

谷田部「わっ！？
な、泣くなよ三好。
ダチが困ってたら助けんのは当たり前だろ。
ですよね将軍！」（キリッ

紀田「これでお前に下心さえ無かったらな……」（遠い目

田中太郎【はい、私も近くで見てたんですけど】

エイト【こんばんは】

甘楽【エイトさんいらっしゃーい！(≧∇≦)】

セットン【ばんわー】

田中太郎【こんばんは】

セットン【今日も自販機が飛び交ってて危なかったなーって話をしてたとこですー】

田中太郎【夕飯の買い物に行ったら丁度遭遇したんですよ】

エイト【夕方の４時くらいのやつ？】

甘楽【やだー！エイトさんも見てたんですかぁー！？】

田中太郎【ってことはここにいる全員近くにいたのかもしれませんね】

エイト【ただ、自分が見た時は平和島静雄さんはまだ気付いてなかったみたいで】
エイト【折原臨也さんが逃げ始めた時だった】

甘楽【えっ！】

エイト【そのあと平和島静雄さんがこっち向いて走ってきました】

セットン【じゃあもしかして、事の始まりから現場にいたってこと？】
セットン【うわぁ、すごい偶然……】

田中太郎【エイトさんって、いつも何かに巻き込まれてますよね】
田中太郎【怪我とかしませんでした？】

エイト【大丈夫：）】

甘楽【本当にエイトさんの巻き込まれ体質には惚れ惚れしますね☆】
甘楽【私にもそんな愉快な能力、ちょっぴりでいいから分けて欲しいです！＞＜】

田中太郎【巻き込まれ体質って……】

エイト【最近思うんですけど】
エイト【巻き込まれ体質っていうよりは、やけに折原臨也さんとの遭遇率が高いというか】
エイト【何故か近くにいるので結果的にこっちに自販機が飛んでくるみたいな】

田中太郎【う、うわぁ……】

セットン【それは……どんまい……】

甘楽【なんでお通夜ムードになるんですかー！】
甘楽【もしかしたら折原臨也さんはエイトさんのことが気になってて】
甘楽【わざと偶然を装って近くに来てるのかもしれませんよ☆】

田中太郎【それはちょっとドン引きですよ（苦笑）】

セットン【さすがに無いと思うけどなぁ……】
セットン【エイトさんみたいな善良な一般市民に接触するとは思えないし】

甘楽【分かりませんよー！案外エイトさんが善良な一般市民じゃないかもですしｗ】
甘楽【もしかして逆にエイトさんが折原臨也さんをストーキングしてたりしてー！】

セットン【いやいやまさかｗ】

エイト【それは無いですよ：）】
エイト【自分あの人ゴキブリみたいだなって思ってるんで：）】

田中太郎【ちょｗｗｗｗ】

エイト【真っ黒な格好でカサカサ逃げるし百害あって一利無しなところがそっくりだと思う：）】

セットン【エイトさんここにきてまさかの毒舌キャラ！？】

田中太郎【さすがにそれは言い過ぎではｗｗ】

甘楽【……エイトさんの馬鹿ー！！】


――甘楽さんが退室されました――


田中太郎【あらら……】

エイト【？：）】

セットン【エイトさんのその顔文字が怖く見えてきた（笑）】

「静雄さんは、ずるいです」

突然そう切り出した僕に、静雄さんは何を言われたか分からない様子で目を瞬かせた。

「静雄さんは、ずるいです」

僕は遠慮無しに同じ言葉を繰り返す。
静雄さんの目からは明らかに困惑が見てとれた。
それはそうだろう。
さっきまで仲良く並んでテレビを見ていたのに、いきなりそんなことを言い出したら。

「三好？」

静雄さんはまだ状況が飲み込めてないみたいで、眉尻を下げて僕を見つめてきた。
ここまでの会話で俺が何か悪いことしたのか、って顔。
そう、静雄さんが悪い。
今だって。

「だって僕は静雄さんを名前で呼ぶのに、静雄さんは僕を名前で呼んでくれないじゃないですか。
そんなのずるいです」

僕が唇を尖らせてみせると、静雄さんは一気に真っ赤になった。
頭をかいて、何か唸ってる。
だけど僕は追及を緩めたりしない。

「照れても駄目です。
名前で呼んで下さい、一回だけでいいですから」

静雄さんは気付いてないかもしれないけど、僕だって真っ赤だ。
だけど好きな人に名前を呼んで欲しいって、言ってみれば当たり前のお願いだ。
別にいつも呼んで欲しいって言ってるんじゃない。
今だけでいいんだ。
……だっていつも名前で呼ばれたら僕の心臓がもたないし。

「…………ね」
「聞こえません。
もっと大きな声で呼んで下さい」

ボソボソ喋った静雄さんにぴしゃりと言い放つ。
そんなやり取りを何度かして、静雄さんは覚悟を決めたようだ。
ごほん、と咳払いして、テレビを消すなり大きな声で言った。

「よ、よしむ゛ぐッ」

……噛んだ！？
なんでそこで！？

「……あー……」

大事な場面で派手に噛み、静雄さんはさっきとは違う理由で赤くなって俯いてしまった。
僕はといえば、堪えきれずに笑いだしてしまった。
笑っちゃ駄目なことは分かってるんだけど、どうしようもない。
それにそれだけ緊張してたんだって思うと、なんだか静雄さんが可愛い。

「ちゃんと練習しておいて下さいね？」

どよんと落ち込む静雄さんにくっついてみる。
静雄さんは照れてるところを見られたくないのか、僕の頭をぐしゃぐしゃ撫でてきた。
……やっぱり静雄さんはずるいと思う。
だって何されても好きになる一方なんだから。

いつも通りとしか言いようがないです(^q^)
なんか私が書く拍手文はヨシヨシの周りに残念な人しかいない気が……。